https://karapaia.com/archives/506229.html
↑この記事を読みました。
“ティラノサウルスのDNAから培養された革”という話題についてです。
8000万年前の化石から再現したコラーゲンをもとに、細胞を育てて革にするという、まさに『ジュラシック・パーク』のようなSFの世界。
環境にも優しいと謳われ、未来の素材として注目されているとか。
かっこいい革なのでしょうね。
マットクロコのような大きな斑模様でしょうか?それともまさかのオーストリッチ風?
あり得なくはないかも。
恐竜の子孫は鳥でしょうからね。
え、違いますか?
でもあの足は恐竜の名残を感じますよね。
さて、修理の現場からすると——
この“恐竜レザー”も、ちょっと違う視点で見たくなります。
たとえば現在流通している人工皮革(いわゆる合皮)。
軽くてリーズナブル、水にも強くて「良いことずくめ」に思われがちですが、実際には 生地製造から3年ほどで表面がベタつき始め、ミシン目から裂ける、剥離塗膜の補修が効かないなど、私たちにとっては“悪魔のような素材”です。
しかも一部のハイブランドが「ヴィーガンレザー」「アップルレザー」と称して合皮を使うこともあり、価格の高さから本革だと誤解されるケースも少なくありません。
(でも人工皮革はもう「レザー」と名乗ってはいけない決まりになったはず…日本国内だけなのかな)
もし恐竜レザーが人工培養された「革のようなもの」だとしたら、
耐久性や、経年による劣化のしかた、修理が可能かどうかといった点は慎重に見ていきたいところです。
ちなみに本革は、実はとてもサステナブルな素材です。
副産物として得られた皮を丁寧に鞣し、無駄なく使ってきた文化はレザー業界の根本でもあります。
すべてが遺伝子培養で賄われるようになった未来には、
食べ物も服飾も「命をいただく」こと自体がなくなるのかもしれませんね
これはこれでまた、食物連鎖がおかしくなりそうです。
https://www.vml.com/news/vml-lab-grown-leather-ltd-and-the-organoid-company-announce-partnership-to-create-worlds-first-t-rex-leather
↑この記事を読むと真皮からの培養みたいですね